CADと熟練技の融合が生む補綴物の精度
「機械だけでは表現しきれない繊細さを、人の感覚で補う」という製作姿勢がブイ・アイラボの根幹にある。CAD技術を用いて立体データを確認しながら形状を細部まで調整し、そこに技工士の手仕事を重ねることで高い適合性を持つ補綴物に仕上げる。ジルコニアや金属床など多様な素材それぞれの特性を熟知した上で選択し、審美性と耐久性の両立を意識した設計を行う。2026年6月からは3Dデンチャー(デジタル義歯)の製作も開始予定で、デジタル対応のさらなる拡充が進む。
歯科医院からは「素材の選択や仕上げの判断が的確で、患者からの反応が良い」という声が届いているという。CAD設計を軸に複雑な症例にも迅速に対応できる体制が、依頼から納品までのタイムラグを抑えることにつながっている。精度と速度の両方を求める現場のニーズに対して、デジタル環境の整備が実質的な答えになっている。
幅広い製作メニューが歯科医院の処方を支える
歯冠修復・義歯・矯正装置と守備範囲を広く設定することで、一つの技工所に依頼を集約できる環境を提供している。ジルコニアやセラミックを使った天然歯に近い質感の歯冠修復から、金属床・ノンクラスプといった義歯の各種選択肢まで、症例ごとに最適な製作方法を組み合わせる。自費診療・保険診療の両方に対応している点は、診療方針の異なる歯科医院からの依頼を幅広く受け止めることを可能にする。患者一人ひとりの口腔データを起点に設計を進めるため、装着後の調整が少なく済む点も現場では評価される。
特にノンクラスプは「見た目が気になる患者への提案がしやすくなった」という声が歯科医院側から挙がっており、金具を使わない設計の口元への馴染みやすさが評判を呼んでいる。金属床の薄さと強度を活かしたフィット感も、日常の食事や会話に違和感が出にくいと感じる患者が多い。
患者の快適な食生活を形にするという責任
患者の体の一部をつくるという意識を製作の出発点に置き、全工程において妥協のない姿勢を貫く。噛む喜びを取り戻せる義歯、自信を持って笑える補綴物——そうした具体的なゴールを描きながら設計に向き合うのがブイ・アイラボの製作スタイルだ。口腔内の状態は日々変化するため、歯科医師との情報共有を継続的に行い、症例ごとの変化に柔軟に対応する体制を維持している。福井県福井市を拠点に、地域の歯科医療を支える一助となることを事業の軸に据えている。
長年培った知識と先進の手法を組み合わせ、患者が長く安心して使い続けられる補綴物を届けることを目指す。製作の全工程を丁寧に進めることへの責任感が、歯科医院との継続的な信頼関係の基盤になっている。
次世代技工士の育成に力を注ぐ職場
充実した教育プログラムと新設備への習熟機会を合わせて提供することで、経験の浅いスタッフでも着実にスキルを伸ばせる環境を整えた。基礎から段階的に学べる社内指導体制と、資格取得へのサポートが個々の成長を後押しする。デジタル化が進む歯科技工の現場で通用する人材を育てることが、安定した品質を長期にわたって維持するための投資になると考えている。チームで技術を高め合う文化が根付いており、個人の成長が製品の品質に直接つながる構造だ。
コラムでは最新の歯科素材情報や補綴物のメンテナンスに関する知見を定期的に発信しており、歯科医院が患者へ説明する際にも活用できる内容を提供している。情報発信を通じた連携強化も、地域の歯科医療を支えるという使命の一部として取り組んでいる。


